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2018.10.16

デジタル業界の働き方と裁量労働制度について

デザイン・web制作を含むデジタル業界は、「クライアントファースト」「納期最優先」「縦社会」とかまだまだ古い体質もあって、遅くまで残業することがあたりまえの業種だったのですが、最近では働き方も変わり、以前に比べてかなり健全になってきたように思います。

国が提案している働き方改革に関して、裁量労働制という制度がテレビや新聞、ネット等のメディアで話題になっていましたが、私たちが働いているこの業界ではどうなのでしょうか?

裁量労働制ってなんだろう?

Wikipediaによると、
『労働者が雇用者と結ぶ労働形態のひとつであり、労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用される。』

となっており、最初にあなたは月何時間という決まった時間を働いたとみなして、お給料をいただく制度で、残業時間についても、あらかじめ何時間ということを定額で決めて支払われるようです。

『労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。
業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できる。

ただし、仕事量を増減させる裁量は労働者にはなく、どんなに大量の仕事量を指示することも合法的にできるもので、無限の労働時間がかかる仕事量を使用者は指示をすることも合法的にできる。
このため、仕事が終われば追加の仕事をいくらでも与えることが合法的にできるので、労働者の労働時間に対する裁量は事実上はない。』

経営者にとっては、いくら長く働いてもらっても一定以上は、残業代はかからず都合が良いということでしょうか。
忙しい企業には、従業員に仕事を詰め込める、かなり経営者寄りの制度かもしれませんが、そんな労働環境だと優秀な人はすぐに辞めてしまうし、人材不足の昨今だと、働きたいと思う人は集まらないかもしれませんね。

良いところと課題のあるところ

一応、この裁量労働制はどんな職業でも適用されるわけではなく、デザイナーやディレクター、プログラマーなどの技術的な専門職を対象にした制度で、能力とか成果を発揮できる職業だけに限って適用されるそうです。

このような仕事では、課題としてよく言われることですが、仕事が出来る人ほど速く業務が終わるのに、仕事が遅い人の方が時間がかかって残業するのでその分の残業代がもらえるのはおかしいよねって理屈があります。
仕事のスタイルやペースは人それぞれなので、その人にあった適切な時間の使い方が求められると思いますし、その答えの一つが裁量労働制なのでしょう。

・ある程度時間を自由にできる
フレックス制度とはちょっと違うようですが、出退勤の時間を自分である程度コントロールできることは非常に魅力だと思います。もちろん仕事の納期がキツい時は早く出社しないといけない時はありますが、朝寝坊な人が多い業界ですし、通勤ラッシュを避けて遅めに出社できるのはとても助かります。

・暇でもみなし残業代はもらえるが
定形の案件ばかりではない企業では、季節によって暇な時もあれば、超多忙な時もあります。年末や決算月などはもう「猫の手も借りたい」というようなバタバタな時期もあるのに、それが過ぎるとパタッと暇になったり・・。そんな時でも一定の残業代がもらえるのもこの制度ですが、社員にとっては、トータルで見るといいのか悪いのか・・考えものです。

・能力で仕事のバラつきが出る
仕事ができる人は当然速く終わるわけなので、その分また新たな仕事が降ってくることになります。技術職というのは、会社員であっても個人の能力でレベルの高い仕事が任される人気商売ですし、それぞれが個人商店のような存在だとも言えるでしょう。裁量労働制では、特に経営者側が社員の仕事量を把握してどうコントロールできるかが重要になってくると思います。

いかがでしたか?

裁量労働制=ブラック企業というイメージが一部ではあるようですが、結局はどんな制度でも運用次第で良くもなるし悪くもなるのです。
企業側の考え方で社員にとっても働きやすい環境にもできるし、労働の効率化になるのかなとも思いますし、社員の成果・能力をどう評価して仕事量をバランス良く配置するかが問われるところです。

働く側も、長時間残業することが決して良いわけではありませんが、自分が受け持った仕事をクオリティを確保して納期に間に合わせキチンと納めるという流れのなかで作業時間をどうコントロールするかを自分で考えて管理することは、働き方としてとても重要な要素です。

どんな仕事でも責任を持って働くことが大切ですね。

+dc (吉)

この記事は、YOSHIKANE が書きました。