プラカンブログSTAFF BLOG

2018.04.06

学芸員資格保有者が伝授!美術館の楽しみ方

こんにちは。なかいです。
今回は(も?)まじめに
美術館の楽しみ方を書いてみようと思います。

わたくし実は一応美大で、学芸員の資格を取得しまして・・
勉強面で言えば、僕が大学時代で唯一「頑張った」といえることだよな。と自負してます。(笑)

そんな中、人がどういう感覚で美術館にいくんだろうと考えることも多くなりました。
特に最近では「レアンドロ・エルリッヒ展」など、インスタで話題になるような展覧会もありますし、美術館が鑑賞の枠組みを超えて体験型エンターテインメントとして成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

しかし、本来の美術館とは作品を鑑賞する場であることは確かです。
でもどうやって楽しむのがいいのか普段美術に触れたり絵を描いたりしていないと
作品を見ても「は???」「それで???」「何がおもろいん???」ってなりがちです。

でも芸術を鑑賞するのに深い理由はいらないと思うわけで。
インスタ映えなんか狙わなくていいわけで。
肩の力抜いて気軽に美術館に行こうや!
ってこのプラカンブログから発信したいんですよね。(笑)

行きたい展覧会に喫茶店に行くような感覚で行こう。

まずハードルとして、美術館に行くのがなんか堅苦しい、ジジ臭い、勉強してないと理解できないと思ってしまいがちですが、全く気にすることはありません。(笑)

美術館に行くのに高度な知識はいりません!
年中さまざまな展覧会が行われてますが、単に面白そうと思った展覧会に、
ふらっと喫茶店にコーヒーを飲みに行くような感覚で行きましょう。

このようなサイトで気軽に行きたい展覧会を探すことができます。
http://artscape.jp/exhibition/schedule/exhi_schedule.php

また、事前に何か勉強する必要はありません。
高度な知識を総動員して鑑賞…なんて専門家じゃないんだからしなくていいのです。
作品を見て自分なりに何を感じるかのほうがよっぽど大事です。

ただ作家の名前や出生地などは行きの電車とかでスマホでチェックしておくと、
スムーズに鑑賞できるのでオススメです。

行く日や時間帯は大事。

人気の展覧会になるとかなり混んでます。
平日でも混んでます。土日は地獄です。
美術館に行くのって結構体力使うんですよ。混んでるとなおさら疲れます。

ストレスをがたまらないように、優雅な気持ちで美術館を楽しむには
混雑をなるべく避けるようにするのがマストです。

オススメは、平日お昼12時~14時ぐらい。
そして天気の悪い日を狙いましょう。
平日は仕事だから行けるわけねーよ!wwwという社会人の皆さんには
金曜日の夜開館している美術館をおすすめします(六本木の森美術館や渋谷のbunkamuraザ・ミュージアムなど)。金曜日のプレモルの前の金曜日の美術館なんていかがでしょうか。

また個人的には一人で行くことをおすすめします。
人と行くとペースを合わせないといけないので見たい作品がゆっくり見れなかったりするからです。

全部見なくてもいいし、キャプションも読まなくていい!

せっかく見に来たからには全部目に焼き付けてやるぜ!!
という意気込みは疲れます。(これは僕ですが笑)
大きな展覧会になると作品の数も膨大です。全部の作品を見てそのキャプションも全部読んで…
ってやってたらとてつもない疲労感に襲われます。
ですので、なんとなく好きな絵を見つけ、じっと見てみましょう。
そしたらその作品のキャプションを見てみましょう。

するとタイトルが意外だったり、ちょっとした発見があるんです。

作品自体をじっくり見て欲しい!という考えから
あえてキャプションを少なくしている展覧会もあるほどです。

1回見たら、もう1回最初から見てみる。

これはあくまで鑑賞方法の一つですが
まず、一通り順番通りざっと回ってみます。

展覧会は大抵章ごとに別れてます。
でも順番通り見る必要もなくて、見たい作品だけ見たり、
あえて後半の作品から見たりするのも全然ありです。

しかし僕の場合は一回順番通り見てみます。
その理由は、学芸員さんがどんな意図でどういうコンセプトにしたのかを知ることが出来るからです。
学芸員さんは私たちの見ていないところで一つの展覧会に膨大な時間と情熱をかけて
一つの展覧会を作っているんです。

つまり…
この順番で見て欲しいなーとか
この作品は最初見た作品との違いを感じて欲しい!
という密かなメッセージがあるわけです。
ですので順番通りみることはある意味で
展覧会を小説みたいにストーリーとして感じることができるのです。

そのあと改めて
印象に残った作品をもう一回見てみます。
今度は細かい部分(色やディテールなど)を見ていきます。
するとはじめ見たときとは違った面が見れますし、別の印象も浮かんできます。

音声ガイドは必ずしも借りなくていい。

有名人などが声を当てていたりするので興味深いと思いますが余りおすすめしません。
なぜなら聞くのに一生懸命になってしまい、それだけで満足してしまうからです。

音声ガイドにはいわゆる「ネタバレ」的な要素があり、
作品に対して、どうしても先入観を感じてしまいます(もちろんすべての音声ガイドがそういうわけではないですが!)。

まだ食べたことがない食べ物の見た目や、味の説明をされてしまっては
食べたくなくなるかもしれないですよね?

先にも述べましたが知識で見るより、自分がどう感じたかのほうが重要なんです。

何か考えてみる。誰かに話してみる。

これが1番の楽しみ方だと思うんですが、
ただ面白かった。良かった。だけで済ませるのではなくて
なにがどうよかったか誰かに話してみましょう。

美術に限ったとこではないですが、芸術って話のネタとして結構優秀なんですよ。(笑)
食べ物ネタと同じぐらい知らない人とでも話せます。
仕事とかのフォーマルな場でも話せます。

あとFacebookなどのSNSに感想を投稿するとかでもいいと思います。
すると意外な人から反応があったりするかもしれません。

このように作品を見て誰かに話したり、書き起こしたりすることは、
自分の日々の生活のちょっとした糧になると思うんですよ。
そうして培った自分の考え方とかが日常のふとしたタイミングでヒントをくれたりします。

まとめ

いかがだったでしょうか。
日常で疲れた時、なんか面白いことないかなーとか思ってる時、
ふらっと美術館に出かけてみてはどうでしょう?

何気なく見た作品が、
心を浄化してくれるかもしれませんよ。

この記事は1年以上前の記事で内容が古くなっている場合があります。

+dc(中)

この記事は、NAKAI が書きました。