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2017.11.17

「技術は思わぬ方向に進むが、進んではいけないらしい技術もある」の巻

システムのまついです。

技術は思わぬ方向に進むが、進んではいけないらしい技術もある。

この話は私が若かりし頃に実際に経験した事と、その頃に事情を知る人に聞いた事を思い出してまとめたものです。
大画面液晶に豪華なシャンデリアのような飾りつけで進化するパチンコ台ではありますが、30年を経て今なお変わらぬ技術を維持しているというお話です。

パチンコ業界はインベーダーゲームに圧倒されて瀕死の状態がありましたが、フィーバーというギャンブル性のあるパチンコ台の導入で起死回生の復活をしました。
フィーバーというのは、パチンコ玉がルーレットスタート穴に入賞するとランダムに3ケタの数字が抽選され、この数字が777で揃うと1万数千円の出玉となって終了といったルールの機種のことです。
一度フィーバーがかかるとその日は閉店までに20回ぐらいフィーバーがかかり続けるという場合もあるため、10万円つぎ込んでも20万円回収できるといったこともよくあります。もちろん1日に1回もかからない場合もありますし、10万円つぎ込んでやっとかかったけれどもそれっきりということもあります。

このようなギャンブル性と急激なパチンコ市場の成長に対して、当局の規制がかかりました。
フィーバーの出玉規制が入り、今まで1万数千円だったのが5千円弱になりました。
しかし、パチンコ業界はフィーバーの規制にめげることなく、普通の電役台の釘を調整して特別な入賞口を作り、めったに入らない代わりに入れば今までと同じ1万数千円の出玉を得られるように台を改造して対抗しました。
この特殊な釘の調整はクギ師という人が行うのですが、現在は釘の調整をしてはならないという規制が入ったようで、その結果クギ師という職業は廃業となったと聞きました。

次の話は、まさしくパチンコ業界があの手この手で当局の規制に対抗していた頃のことです。
ある日、パチンコ屋から依頼がありました。
フィーバーの出玉規制が入り、今まで1万数千円だったのが5千円弱になるから2回連続で必ずフィーバーするようにでけへんかというものです。
フィーバー台にはマイコン制御の抽選プログラムがあり、このプログラムを解析して変更しなければなりません。
プログラム変更は可能ですが、これをやっちゃうと刑務所行きです。
パチンコ屋で働いた事がある人ぐらいしか知らないと思いますが、パチンコ台の裏側にはブラックボックスがあり、蓋のつなぎ目には封印シールが貼ってあります。
マイコン基盤はこのブラックボックスに収まっていて、プログラム解析のためのICEをつないだりROM交換をするためには、封印シールを破って蓋をあけなければなりません。
しかしパチンコ屋はそんなことは百も承知で、偽造した封印シールを用意していました。
本気度が違います。

さて、現在のパチンコ台は確率を決定するマイコン部分と大画面液晶でグラフィックを動かす部分とに分かれていて、マイコン部分のCPUは昔と変わらず8bitCPUのZ80だそうです。
なぜCPUやプログラムロジックを変えないのかといいますと、パチンコ台を市場に出すためには当局の審査を受ける必要があり、変えちゃうと安全性や適正の証明をするのが大変なのでこのままなのだそうです。
不正を防ぐためには実績のある技術を使い続けるという事でしょうか。
私が、進んではいけない技術と思ったのはこういうところです。

たまに、パチンコマン2とかのように、いきなり2から始まっているパチンコ台がありますが、これは最初の商品名[パチンコマン]で申請したけれども通らなかった可能性があります。同じ名前で再申請はできないという規則があるらしく、しかたがないので[パチンコマン2]にするのだと聞きました。
本当でしょうか?、おもしろいですね。

 

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+dc(松)

この記事は、MATUI が書きました。