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2017.02.20

Web制作の歴史 第3回 「ブラウザの変遷」

ブラウザの変遷

第1回第2回でようやく自社ホームページを立ち上げるところまでお話しました。1995年のことです。それから現在まで約20年間、驚くべきことにウェブの根本的な仕様は変わっていません。それは「HTMLという書式の文書をブラウザで見る」という基本構造です。そう考えると、Webの仕組みを考えたティム・バーナーズ・リーの聡明さを改めて感じます。(後年彼は「http://」の「//」はなくてもよかったと語っていて、なんか人間的で面白いなぁ思いました。)

とは言え、この20年間、表面的にはいろいろなブームが興ってはいつの間にか消えていきました。今回はそんなウェブ栄枯盛衰の中でも、ブラウザに絞って思い出してみたいと思います。

Netscape Navigator

Netscape

ネット初期の頃、ブラウザといえばNetscape Navigatorでした。もっと初期の頃にはMosaic(モザイク)というブラウザが主流、というかそれぐらいしかなかったのですが、Netscapeはそれを発展させ、使い勝手やグラフィカルな表現を発展させたもので、あっという間にスタンダードになりました。Netscape社を立ち上げた若きマーク・アンドリーセンは一躍時代の寵児となり、今でいうFacebookのマーク・ザッカーバーグのようでした。

Netscapeというブラウザには独自の機能がけっこうあって、それが後になってW3C(簡単に言うとWebの規格を決めているところ)の方針や仕様と齟齬を生じさせることがあり、僕らウェブ制作者の頭を悩ませることになります。今でこそほとんど使われなくなりましたが、フレーム機能(ウェブの画面を分割して複数の画面を同時に表示させる機能)や、今では当たり前に使われているJavaScriptもこのNetscape社で開発され実装されたスクリプト言語でした。

ちなみに1996年当時はブラウザシェアが70%ほどあったようですが、その後マイクロソフトが対抗してリリースしたInternetExplorerに徐々にシェアが奪われていき、2002年8月のバージョン4.8で開発は終了しています。

Internet Explorer

internet-explorer-logo

インターネットで後れをとったマイクロソフト社がNetscapeに対抗すべく「Windows95」の発売に合わせてリリースしたマイクロソフト社製のブラウザ。ご存知のように今でも現役で、最新のバージョンは11。(ただし開発は終了しており、現在は「Microsoft Edge」がマイクロソフト社の標準ブラウザとなっています)

Internet Explorer(以下IE)は、Windows95の標準ブラウザとして含まれていたため、後発ながら徐々にシェアを伸ばし、ブラウザ戦争と呼ばれたNetscapeとのシェア争いに勝利。2000年頃にはシェアをほぼ独占し、標準的なインターネットブラウザとなりました。が、ブラウザとしての品質や表現力においてNetscapeよりも劣っている部分やバグ(動作の不具合)も多く、これまたウェブ開発者の頭を悩ませることとなりました。せっかく最新の“イケてる”表現やデザインを実装したくても、「Netscapeではちゃんと表示してるんですけどねぇ~」という一応の申し開きをしながらも、IEで表示できなくて泣く泣く諦めるということは日常茶飯事。制作者にとってIEは、「常に半歩遅れているブラウザ」という印象でした。

Opera、Firefox、Safari、そしてChrome、Edge

opera-logo

そんなIE独占時代に風穴を開けたのが、2000年代中ごろに相次いで登場してきた次世代のブラウザたちでした。まず北欧からOperaというブラウザが登場。なんだかマニアックな印象のブラウザでしたので一般には普及しませんでしたが、久しぶりの新しいブラウザの登場に新鮮な驚きを感じたものでした。

Firefox

その後登場したFirefoxは一般にもそこそこ普及し、IEに不満を覚えるネットリテラシー高めの人たちに広く受け入れられていきました。僕ら開発者にとっては、プラグインという機能拡張で各種の便利な機能を追加できたことが大きかったです。今でもウェブ制作者の間ではFirefoxをメインに使っている人も多いんじゃないかと思います。

Safari

SafariはMacOSに標準のブラウザで、Windows版もありますが主にマックユーザーが標準ブラウザとして使っていますので、爆発的に普及することもありませんが、今でも常に一定のシェアを保っています。

Google Chrome

そして2008年、ついにGoogle社がChromeというブラウザをリリースし、今では最も普及しているブラウザとなりました。Chromeを初めて使ったときの速さとシンプルさは衝撃的で、ブラウザの新しい時代を感じさせるものでした。

現在の状況

2016年12月時点のブラウザのシェアは世界全体では

  1. Chrome 約55%
  2. Firefox 約10%
  3. IE 約8%
  4. Safari 約4%
  5. Edge 約3%

日本の状況は

  1. Chrome 約35%
  2. IE 約19%
  3. Firefox 約13%
  4. Safari 約5%
  5. Edge 約4%

※「WebブラウザシェアランキングTOP10」参照
1位~10位を合算して集計。

見ておわかりのように、国内外問わず現在の主流はGoogle Chromeとなっています。が日本に特有の傾向としてはIEがまだ強いです。とはいえ国内でもシェアの上ではIEはすでに主流ではなく、Chromeが主流となっています。

僕らウェブ制作者にとっては、ブラウザの違いによる仕様の差はそのまま制作上の問題であり、ブラウザ戦争の趨勢はそのまま実務に直結し、ブラウザの数だけ苦労も多かったわけですが、最近はようやく各ブラウザによる差異も減りつつあり、制作環境は安定しつつあります。20年を経てようやく成熟してきたと思いたいわけですが、ウェブの歴史は流行と衰退の歴史であり、いつまでもこの状況が続くはずがないと、ウェブ聡明期から経験してきた僕は思っています(苦笑)。

この記事は、KIMURA が書きました。
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