プラカンブログSTAFF BLOG

2015.06.22

サイトに掲載する写真で気をつけること

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最近、寝苦しくなってきて、睡眠不足な(う)です。

さて早速ですが、サイトを作る仕事をしていますと、写真を素材サイトから購入して使うことが多いと思いますが、最近はその素材サイトに写真を提供して、お小遣いを稼ぐ人が、増えてきているみたいですね。
(お小遣いを稼げる人は、ほんの一握りのようですが・・)

そこで、今回は前々から気になっていた「写真と知的財産権」について、自分の勉強がてら調べてみましたので、もし同じように気になっていた方がいれば、ぜひご一読いただければと思います。
ただ、詳しい人からしたら基礎的な内容だと思いますので、その点だけ予めご了承ください・・^^;

著作権について

では、まずは本当に基本的なことからですが、知的財産権のうち、今回のテーマと深く関わってきそうなのが「著作権」「産業財産権」でして、写真をサイトに掲載する前には、この両方に注意しないといけません。
(その他、個人の肖像権やプライバシー権といったことも気をつけなければなりませんが、これは既に気をつけている人が多いと思いますので、今回説明は省きます。)

では話を戻しまして、まずはその「著作権」について書いていこうと思います。
著作権は、著作権法第2条第1項で以下のように定義されています。

第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
一  著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

具体的には、論文や絵画・漫画、地図、写真のほか、コンピュータープログラムなども
著作権法上、保護対象になります。

権利の発生タイミングは、特許などと違い申請が不要で、作成した時点で発生し、
保護期間は死後50年が原則です。(例外的なものもあるようです)
もし詳しくご覧になりたい方は、以下のサイトをご覧ください。

 ▼著作物について
 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/gaiyou/chosakubutsu.html
 ▼著作権って何?
 http://www.cric.or.jp/qa/hajime/

今回のテーマである写真についても、「思想または感情を創作的に表現したもの」であるため、撮影者に著作権が発生し、保護されます。
ただ、忘れてはいけないのが、その被写体にも、権利がある場合があるということです。

例えば、公衆に公開されている街中にあるポスターであっても、それ単体を写真に収めて世の中に公開することは、ポスター著作者の複製権の侵害にあたり、また公衆送信権も侵害したことになります。
もしそのポスターに何かしらのキャラクターや有名なタレントが写っていたりすれば、
尚更厄介ですね。怖い怖い・・。

いま出てきた複製権や公衆送信権など、著作者の権利について
詳しく知りたい方は、以下をご覧くださいね。

 ▼著作者にはどんな権利がある?(公益社団法人著作権情報センター)
 http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html

ただ、街中のポスターや絵画などの著作物が偶然小さく映り込んでしまった分については、平成24年の著作権法改正で、著作権侵害にはあたらないとされたようです。

 ▼文化庁「いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備について」
 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/utsurikomi.html

商標登録された写真には気をつけよう

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その他、気をつけなければいけないのが、商品ロゴなどのような商標登録されたマークが
写った写真をサイトで掲載することです。

ここでまたちょっと話がそれますが、この商標登録うんぬんが商標権であり、
「産業財産権」の中の1つになります。

この「産業財産権」の説明を始めると、これまた長くなると思いますので、
簡単にだけ紹介しておきますと、「産業財産権」には以下の4つがあります。

<産業財産権>
・特許権
・実用新案権
・商標権
・意匠権

特許権や実用新案権は、新しい発明やアイデアがあったときに、
それが他社にマネされて、発案者に不利益が出ないよう、
一定期間その発明やアイデアを保護するためのものです。

商標権は、企業が自社の商品・サービスと、他社のを区別するために登録するもので、
登録が認められれば、独占的に使用することが認められる権利です。

意匠権は、ざっくりいえば、量産できる工業品のデザインを保護するための権利で、
時計や自動者などがそれに当てはまります。
アップルとサムスンが、この意匠権侵害を巡って争っていたのが記憶に新しいですかね。
ただ、絵画のような1品ものは量産できませんので、意匠権ではなく、著作権で保護されます。

さて、話を戻しますと、
この商標権で保護された企業のマークを勝手に他社が使うと、商標権の侵害になるわけです。なので、写真撮影するときは、商標登録されたマークが写り込まないように工夫したり、マークを消す対処が必要になります。
もちろん、商用が絡まない単なる個人利用の場合は「商標としての利用」ではないため、問題視されることは、ほとんどなさそうです。

建造物を撮影するときに気をつけること

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では、素材サイトでもよく見かける建物を撮影するのはOKなのでしょうか?

これは著作権法46条にも定義されている通り、著作物として認められた建物をそのまま複製し、建築することなどは著作権法上ダメですが(そんなことをする人は少ないと思いますが)、それ以外の利用、つまり屋外に恒常的に設置されているものを撮影して、利用することは著作権法上は問題視されていません。
(恒常的なので、イベント期間中だけ設置されているものはダメですね)

(公開の美術の著作物等の利用)
第四十六条  美術の著作物でその原作品が前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。
一  彫刻を増製し、又はその増製物の譲渡により公衆に提供する場合
二  建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合
三  前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置するために複製する場合
四  専ら美術の著作物の複製物の販売を目的として複製し、又はその複製物を販売する場合

ただ、気をつけて頂きたいのは、屋外とは一般公衆に開放されている場所であるため、
敷地内から撮った写真はNGとなります。
なので、撮影場所が広く一般に開放されている場所かどうかは、撮影前に確認する必要があります。また、これはあくまで著作権法上の話であり、著作権法上問題ないからといって、建物の所有者から物言いが入らないというわけではありませんので、もし確実な許可が欲しい方は、事前に許諾を取ることをオススメいたします。

あと、神社・仏閣は敷地外からの写真であっても、それを掲載する場合は、
許諾を必要とする場合が多いようですので、事前に許諾を取ることをオススメ致します。

いやぁ、ここまでいろいろ調べながら書いてきましたが、
やはり知的財産権は深く、難しいですね。
今回は力尽きましたので、ここまでとしたいと思います。

薄っぺらい内容で読み応えがなかったかもしれませんが、
最後までお読み頂き、ありがとうございました~。

その他参考サイト
ネコにもわかる知的財産権 
(特許庁)知的財産権について 

uematsu

この記事は、UEMATSU が書きました。