プラカンブログSTAFF BLOG

2015.12.21

WordPressとMovable Type。どっちがいいの?

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文章を書くのが苦手な、デザイナーの(杉)です。
案件でCMSを導入する際、「WordPress」と「MovableType」の2つのCMSをよく使用するのですが、クライアントから『どっちがいいの?』ってことを聞かれます

結論から言うと、案件に合わせて使い分けるのが一番だと思いますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで幅広い選択肢をクライアントに提供できると思いますので、この記事では「WordPress」と「MovableType」の比較や特長、個人的な感想を交えて紹介します。
(2015年12月時点)


WordPressとMovableTypeの違い

まず簡単に2つの仕様の違いについてまとめました。

  WordPress MovableType
開発言語 PHP Perl
データベース MySQL MySQL・SQLite
コンテンツの生成 動的生成のみ 動的・静的生成どちらも対応
ライセンス GPL(無償で商用可能) 個人利用以外は有償ライセンス
複数ブログの設置と管理 基本1つのブログを作成・管理
(WordPress MUで複数可)
複数のブログを作成・管理
することができます。
インストール 基本手動でインストール 様々なプランがあり、
クラウド版もあります。
再構築
プラグイン 多数 少数
サポート 基本サポートなし 公式サポート(有償)

大きな違いとしては開発言語が「PHP」と「Perl」、コンテンツの生成が「動的」か「静的※1」、ライセンスが「無償」と「有償※2」になります。

比較的予算が少ないものについては、どうしてもWordPressになりがちだと思います。
また、開発言語が違うので、開発者のスキルによっては作業する時間も変わってくるでしょう。

※1 基本的構造は静的ですが、作成方法によっては動的も作成可能です。
※2 個人利用は無料です


WordPressとMovableTypeのメリット、デメリット

どちらにもメリット、デメリットがあります。
個人的な意見も交えて、2つのメリット、デメリットをまとめました。


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WordPressのメリット、デメリット

【メリット】

  • 無料
    WordPressはオープンソースなので、基本機能はすべて無料で使用することが出来ます。
  • テーマやテンプレートが豊富にある
    比較的ユーザー数も多いためか、テーマやテンプレートが大量に公開されています。あまり詳しくない人でもデザイン・機能性に優れたサイトを作ることができます。
  • プラグインが豊富にある
    テーマやテンプレート同様にプラグインも大量に公開されています。専門的な知識がなくても希望の機能を追加することができます。
  • 開発言語が『PHP』
    開発言語が『PHP』であり、PHP言語の知識があれば比較的簡単にテーマ等を作ることができます。

【デメリット】

  • サポートがない
    オープンソースであるため、公式なサポートがありません。疑問等はフォーラム等でユーザー間で解決することが決まりとなっています。早急な改善が必要な場合、迅速な改善策を得ることができない場合があります。
  • 複数のブログ管理がしづらい
    WordPress MU』を使用すれば、複数のブログ管理も可能なのですが、あまり向いていないと思うのが個人的な意見です。
    プラグインも、一つのブログを想定して作られている場合が多く、複数のブログ管理に対応していないものをあるので、事前に確認が必要です。
  • セキュリティーがあまい
    自由度が高い分、デフォルトの状態ではセキュリティーがあまいという意見もあります。セキュリティーを高めるためのプラグインも多数公開されているので、それらを使用して対処した方がしておいた方がいいかと思います。
    また、セキュリティー改善のバージョンアップも多く、こまめにアップロードすることをオススメします。
  • ページの表示が遅い
    ファイルを動的に生成しており、ユーザーが閲覧した際に更新されるため、ユーザーの閲覧環境によって表示速度が遅くなる可能性があります。

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MovableTypeのメリット、デメリット

【メリット】

  • インターネット環境に依存しにくい
    MovableTypeでは物理的にHTMLファイルを生成します。
    そのため動的にページを生成するのに比べて速く表示できます。
  • 複数のブログの管理がしやすい
    複数のブログを作成し、統括で管理する機能がデフォルトで搭載されています。親と子、兄弟サイトから情報を取り出すことが容易に出来ます。また、複数のブログの間で共有部分を持つことも出来ます。
  • 公式なサポートが受けられる
    有償ではありますが、1年間の開発元からのサポートが受けられます。開発元からサポートが受けられるので、迅速な改善策を得ることが期待できます。
  • 様々なプランがある
    クラウド環境にインストールされた最新版のMovableTypeをそのまま利用するサービスや、携帯電話とスマートフォン対応サイトを構築するためのプラグインをセットになったプラン等があります。
    また、より高度な機能を搭載したプラグインも公式サイトから提供されています。

【デメリット】

  • 有償
    個人使用を除き、基本的に有償になります。
  • 再構築の手間
    サイトの構造によってはブログごとに再構築をおこなう必要があります。また記事の数が増えるにつれ、再構築の時間がどんどん長くなっていきます。
  • プラグインが少ない
    WordPressと比べてですが、公開されているプラグインも少なく、有償である場合が多いと思います。
  • 独自のタグを使用しなければならない
    テンプレート作成の際、MovableTypeでは独自のタグを使用する必要があり、ある程度MovableType専用タグの知識が必要になります。

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使用するサーバーも事前に確認しよう!

使用するサーバーのPHPやMySQLのバージョンよっては、最新のものをインストールできません。古いバージョンは脆弱性など指摘されているので、できるだけ最新バージョンを使用できる環境を整えておきましょう。
サーバー会社のサービスでコントロールパネルから導入できるものもあったり、MovableTypeではクラウド版が提供されており、ドメインの取得だけで済むサービスもあります。

また、使用するプラグインによっては「cron」や「ImageMagick」等を使用する場合もありますので、合わせて確認しておくとスムーズに作業ができるでしょう。


まとめ

WordPressとMovableTypeの違いを簡単にまとめましたが、どちらも一長一短があり、どちらを使用するかは、サイトの内容によって使い分けることが一番だと思います。

ブログ等の更新頻度の高い場合は「WordPress」。大規模サイトや複数サイトの一括運営する場合は「MovableType」が向いているかと思います。

最後に、CMSは常に進化していきます。最新の状況を把握し、よりよい環境を提供できるよう心がけましょう。


公式サイト

WordPress.org 日本語
https://ja.wordpress.org/

MovableType
http://www.sixapart.jp/movabletype/

この記事は、SUGIYAMA が書きました。