プラカンブログSTAFF BLOG

2015.11.20

検索流入よりソーシャル流入?「自社サイトのメディア化」に必要なこと【後編】

検索流入よりソーシャル流入?「自社サイトのメディア化」に必要なこと【後編】

炭酸水を愛飲しているデザイナーの嶋津です。

さて、前篇の記事では、まずは現状認識ということで、いま私たちを取り巻く時代背景について紹介しました。今回は、「自社サイトのメディア化」に必要なことを具体的に紹介したいと思います。

何事も準備が大事

自社サイトをメディア化するに辺り、王道はブログです。なので、今回はブログでの施策をメインに紹介したいと思います。弊社も、全社員一丸となってこのプラカンブログに取り組んでおります。

150415561440-thumb-815xauto-19459

各種SNSのボタンと各種SBMのボタンを配置する

このブログも、今現在はTwitterとFacebookとGoogle+を配置しています。これは多くの人に読んでもらえるために必須ですね。しかし、僕はさらにSBM(ソーシャルブックマーク)サービスである、「Pocket」「はてなブックマーク(通称:はてブ)」を設置することを提案したいです。

特に、はてなブックマーク(以下、はてブ)は、このはてブにブックマークした人が多いと、膨大なトラフィックを持つはてなのトップページに掲載されるので、必須だと思います。

*はてな、月間2億7千9百万ページビュー、総ユーザー数23万1千人を達成 ロボットを除く月間ページビューは2億2千5百万へ http://hatenacorp.jp/press/release/entry/2005/05/09/000000

もしも、はてなのトップページに取り上げられたら、短時間で「100万PV」も夢ではないでしょう。それだけ多くの人に見てもらえれば、TwitterやFacebookでシェアする人も大勢おり、ソーシャルメディア上で一気に拡散します。

そして、一回でもヒット記事を飛ばすと、メディアの評価は上がり(ドメイン強化)、全体のPV数も一気に底上げされるのです。

下記のリンク先に、LIGさんがヒット記事の作り方とPV数の推移を赤裸々にスライドにまとめて公開しています。

*ソーシャルで拡散されるコンテンツを制作するためにLIGが意識していること
http://www.slideshare.net/Memberscorp/lig-42997902

ペルソナを設定する

ペルソナとは、ラテン語で「人格」を意味する言葉なのですが、これをマーケティングに応用し、ユーザーを獲得している企業が多いのです。これは利用しない手はありません。

実際に自社の商品やサービスを使ってくれるであろうモデルユーザー(ペルソナ)を作り出し、そのユーザーのニーズを満たすような形で商品やサービスを設計するというマーケティング手法です。
*ペルソナマーケティングが5分で理解できる!【日本企業の厳選事例6選】
http://liskul.com/wm_personam6-5104

例えば「Soup Stock Tokyo」は下記のような「ペルソナ」を設定しているようです。

ペルソナの名前は秋野つゆ。
創業者の遠山さんは、秋野つゆに、37歳の女性で、都心で働くキャリアウーマン、装飾性よりも機能性を重視していて、フォアグラよりもレバーが好き、プールでは平泳ぎではなくクロールで泳ぐ、というような属性をつけていきました。
そしてこの秋野つゆを満足させる形で、メニュー、店舗の場所や雰囲気を考えていきました。

では、上記の例に習い、「都内のWeb制作会社」の「ペルソナ」を設定してみます。

名前は早乙女美砂子。31歳の女性。
4年制の大学を卒業後、アパレルの販売員を5年務め、転職。
現在はアパレル関係の会社で広報担当者として働いている。
新たにWeb事業部を立ち上げるとのことで、現在Webについて興味津々。

いかかでしょうか。これだけでも、ユーザーの人格が具体的にイメージできますよね。このように、ペルソナを設定すると、ユーザーの満足度を上げやすいだけでなく、クリエイター側からしても、「ペルソナが明確に定まっているとコンテンツが作りやすい」というメリットがあるのです。

コンテンツの作り方

各種SNSボタンと各種SBMボタンを設置したら、コンテンツを作るだけです。では、どのようなコンテンツを作っていけばいいのでしょうか。

時代は検索流入よりソーシャル流入?SEOよりSMO?~いま求められるコンテンツとは~

話題になるものを提供すること

話題になるものを提供すると、多くの人に見てもらえます。

消費者自らが興味を持ってアクションを起こしてくれるものすべてがコンテンツ。だからコンテンツ発信とは、「話題になるものを提供すること」と視野を広げると発想も広がると思います。
堀江貴文氏 アドタイ特別インタビュー http://www.advertimes.com/20140916/article169938/

例えば、ネスレ日本が販売している「キットカット」は、受験シーズンに「キット勝つ」と語呂合わせで商品を演技物に仕立て、TVCMを打たずして、大ヒットさせました。

また、江崎グリコが11月11日を「ポッキーの日」に設定し、11月11日の話題を提供することで、大ヒットさせました。ポッキーは、この日だけでなんと年間売上の半分以上を占めているというのです。ソーシャルメディアの影響力は凄まじいですね。

確かに、話題性のあるコンテンツはSNSでシェアしてしまいますよね。むしろ、最近は、シェアするためにわざわざ購入してしまったり、話題のスポットに行かれる人も多いのではないでしょうか。

先のURLに上げたLIGさんのコンテンツ作りも、この「話題になるもの」でしたよね。

専門領域に特化すること

バーティカルメディアをご存知でしょうか。これはある専門領域に特化したメディアのことを言います。

*今後のメディアの中心になる?今流行のバーティカルメディアについて理解できる記事3選
https://ferret-plus.com/1573

昨今は情報を選別し、まとめてくれるキュレーションメディアが流行っていますが、バーティカルメディアは専門領域に特化しているので、コンテンツの質が高いわけです。「忙しい現代人と情報過多の現代社会に最適化」しているのですね。

そんなバーティカルメディアが、非常にいま注目されていて、そうしたメディアが巨額の金額で買収されているのです。

*DeNAがiemoとMERYの2社を計50億円で買収、キュレーション事業に参入 http://jp.techcrunch.com/2014/10/01/jp20141001dena-iemo-mery/

コンスタントに更新すること(量産)

僕はこれが一番大事だと思っています。いくら良質なコンテンツを作っていても、更新が少ないとユーザーは離れてしまいます。コンスタントに更新し続けることでユーザーは定着します。

せっかくヒット記事を作成しても、他のコンテンツが少ないと、ユーザーの満足度は低く、離れてしまいます。一発屋では意味がないわけですね。

LIGさんのコンテンツ量を調べてみると、現時点で約6550件もあります。

時代は検索流入よりソーシャル流入?SEOよりSMO?~いま求められるコンテンツとは~

北欧の雑貨を販売している大人気のECサイト「北欧、暮らしの道具店」も、コンテンツ量を大切にしています。

「メディアとは何か?」の定義づけから考えました。僕らにとってのメディアとは、まず購入や手続きなどの用事がなくても、読んだり見たりするためだけに来る価値がある。そしてコンテンツを一定の量、源泉かけ流しのようにずっと供給できること。読み切れない量のコンテンツが提供されていなければ胸を張ってメディアとは言えないんじゃないかと考えました。

雑誌は一度じゃ全て読み切れないし、テレビも全ての番組を見ることはできない。FacebookもTwitterも、いつ見ても読み切れない量のものが載っているからこそ、時間が空くたびにアクセスしますよね。常に刺激のあるインプットを得られることは、リピートしてもらえる信頼感につながります。
EC業界の常識を疑い、メディアの道を歩む「北欧、暮らしの道具店」 https://www.value-press.com/pr_interview/hokuohkurashi

こうした考え方で、多くのコンテンツを作ってきた「北欧、暮らしの道具店」は、「ECサイトのメディア化」に成功し、大人気のメディアとして、今ではあらゆる媒体で見聞きするようになりました。

サイトの月間PVは約1000万、Facebookページ「いいね!」約29万、Instagramのフォロワー約12万人と、ひとつのメディアとしても人気を得ています。
18時で全員退社、それでも160%の業績を上げ続けるECサイト「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムにみる働き方 http://www.lifehacker.jp/2015/04/150406kurashicom_interview.html

そのコンテンツ量たるや驚きの3万超。他を圧倒しています。。

時代は検索流入よりソーシャル流入?SEOよりSMO?~いま求められるコンテンツとは~

まとめ

ペルソナを設定し、各種SNSボタンと各種SBMボタンを配置した上で、下記の3要素を満たしている。

・話題にしたくなる
・専門領域に特化
・コンスタントに更新(量産)

これが「自社サイトのメディア化」に必要なことです。

参考文献

  • SMO(ソーシャルメディア最適化)の必要性とその利点
    http://whitehatseo.jp/smo-necessity-and-advantage/
  • 原田 曜平 (著) 女子力男子~女子力を身につけた男子が新しい市場を創り出す– 2014/12/12(宝島社)
  • 田端信太郎 (著) MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 – 2012/11/12(宣伝会議)

この記事は、SHIMAZU が書きました。